会社概要

  • 今回ご協力頂いた企業:株式会社ジモティー
  • ご協力いただいた方:CTO 鈴木智之さま エンジニア 三宅俊博さま

サービスを使う人の気持ちを第一に

中古の不用品を譲ったり売買することができる手数料不要の掲示板、ジモティーを運営する株式会社ジモティーさまにお伺いしました。生活の中で生まれる問題を地域の人同士で補い合える仕組みとして作られたジモティーでは、たとえば、家がやりとりされたり、不要になった家具や子ども用品がやりとりされたりしています。

ジモティーさんの開発チームは、改善のスピードを上げて、サービスを使う人の課題を解決すべく、その気持ちによりそって開発をすすめています。

ジモティーさんのエントランスで記念写真

サービスを使う人の気持ちを第一に考えるために心がけている二つのこと

― どのような方法でサービスを使う人の気持ちを第一に考えているのでしょうか

鈴木さん: サービスを使う人の気持ちを第一に考えるということについて、様々な側面で意識しているのですが、大きなところでは二つの取り組みがあります。
一つは、サービスを使う人の声にきちんと向き合うこと。
もう一つは、ミニマムを早く実装してリリースし、サービスを使う人に評価を問う事です。

サービスを使う人の声にきちんと向き合う事

鈴木さん: サービスを使う人の声ときちんと向き合うことを大事にしていまして、例えばアプリであるとレビューだとか、ウェブであればカスタマーサービスに届く声だとかを、きちんと受け取った上で、機能改善や運用ルールの改善に取り組むようにしています。

三宅さん: 問い合わせの内容は自分の作っているところのものを、本当に一件一件目を通してやっています。

鈴木さん: お問い合わせの内容や、レビューというものを見ていくと、必ずしもそれらの中に機能のことが直接でてくるわけではないんですね。
例えば、投稿が弊社で規定している規約に沿っていなかったために、一度投稿を非表示にして修正を依頼するケースがあります。過去にそのことについてのご不満を頂戴することがありました。このことから課題はなんだろうかという事を考えていくと、機能だけでなく、掲載ルールが十分に伝わっていないのではないか、または修正依頼のメールが分かりにくいのではないか、そもそも修正依頼のフローを見直すべきではないか、などといった様々な改善点が出てくるのです。

笑顔が素敵な鈴木さん

三宅さん: 投稿は新着順に表示されているのですが、修正依頼後に承認された投稿は最初に投稿した際の日時を使用していたため、掲載される時には他の新しい投稿に埋もれてしまうという課題がありました。こちらは課題発覚後、承認時の日時で掲載するように変更しました。

鈴木さん: こういった課題もサービスを使う人の声を直に聞くことでわかったことですね。

― サービスを使う人の声に向き合うためにしていることはありますか

鈴木さん: アプリのレビューは、アプリチームのSlackチャンネルに流れるようにしています。またブラウザ側の改善に注力していた時期は、ブラウザ側にフォームを設けてフィードバックを頂きやすい環境を設置していました。
エンジニアというのは、つい機能をつくることに集中しがちです。しかし、自分が開発しているものがサービスを使う人にとって価値のある機能となっているのか、常に振り替えなければならないと思っています。
思いついたアイデアが課題を解決するものかどうかはわからない、よって常に本質的な課題は何かという事に立ち返っていくということが大切なのです。
一番大切なのは、その課題に直面している人が何人くらい存在するのか想像してみることかもしれません。

三宅さん: なにかをやろうとした時に、説明するのがめんどくさいなーと思う事もあるんですよ、どういう課題があってどんな声や数値があるかといった説明をとても大切にするので(笑)
でも、やる方としては大変なんですけどそれがいいんだと思っています。こういう課題があって、数値的にこう出ていて、こういう効果があるからやるっていうところを丁寧にやる。
説明ができたらなんでもやらせてくれるのは、楽だなーと思いますね。

説明してくださる三宅さん

ミニマムを早く実装してリリースしてサービスを使う人に問う事

鈴木さん: そうやって機能を考えていくのですが、我々がどんなに素晴らしいと思っている機能も、結局のところはリリースしてみないとわからないんです。
「素晴らしい機能」は、ひょっとしたら誰も使わないかもしれない。
いかに早くミニマムを実装して、いかに早くリリースしていくかということが大事だと思っています。結局のところは作って、世に出して、判断して頂くことが一番早く正解に行き着かせてくれます。
ジモティーの開発チームでは週に1回KPTを行っているのですが、いかに早く実装するかということのための議論はKPTでもよく行われています。どのように小さくするか、普段からみんな考えているのでちょっとした話でも盛り上がります。

三宅さん: どんなにいい機能を作り込んでも、それが倍利用されるということはあまりなくて、逆に誰も使わないという事はあるんですね。だったら小さいのを3個リリースして広く探りにいった方が、よりニーズに応えていく事ができると思うんです。
この、いかに早く実装していくかというところについては、コードの読みやすさがとても大切なんです。コードを読む時に、バラバラだったり好き勝手に書いてたり、そういうのがありふれていると、開発に時間がかかり早い実装が実現できません。

スライドを見ながら

鈴木さん: SideCI導入を提案してくれたの三宅さんでしたっけ

三宅さん: KPTで、わたしが提案したんだとおもいます。
Rubyはいろんな人の好みの書き方があるじゃないですか。Railsにもアンチパターンがあったりしますよね。
チーム開発で大切なことは、コードを書くことじゃなくて、コードを読むことなんです。読みやすいコードにしていくことが、早く実装をしていくことを実現できるとKPTで説明して、SideCIを導入してもらいました。

鈴木さん: 「小さく試していく」という考え方は、SideCIの導入でもつかっていますね。

三宅さん: SideCIは一回導入してやめましたよね。コメントが多すぎて使えないという事になってしまって。
現状では、適応するコード規約を検討して決めて、良さそうだなと思うものを実際に適応し、意見があればいつでも言ってくださいという感じでやっています。意見はGitHubのissueをたてて議論をしています。
ルール自体は決め打ちにしているわけではなくて、状況によって変えていきます。今やっているルールも今後変わるかもしれない。考えて、試して、改善をすすめています。

鈴木さん: 実際に運用が回り始めていくと、状況はかなり改善されました。それぞれの書き方があったところが、全体で揃ってきてRubyやRailsの書き方がチームでできるようになってきました。今後は、Railsの提供する便利な機能を使いこなせていないケースを是正して、より少ないコードでシンプルに機能を実現できるようにしていきたいと思っています。

終わりに

ジモティーさんでは、どこの開発チームでも言葉としては認識している「サービスを使う人」に向けて、実装の決定や振り返り時に常にその視点に戻るということを徹底している様子でした。

取引が迅速かつスムーズに進み、使い勝手が良いという評判のジモティーは、このような徹底の積み重ねにより気持ちの良いコミュニティを作っているのだろうということを伺い知ることができたインタビューでした。

ジモティーさんのエントランスで記念写真

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導入事例一覧