会社概要

  • 今回ご協力頂いた企業:株式会社VASILY
  • ご協力いただいた方:CTO 今村雅幸さま、インフラエンジニア光野達朗さま

技術で世界をもっと便利にするVASILY

 さまざまなECサイトのファッションアイテムを、ユーザーが自由に組み合わせてコーディネートを作成できるスマートフォンアプリ「iQON」を運営する株式会社VASILYさんにお伺いしました。「iQON」では12,000以上のブランドのアイテムを素材としてコーディネートを作ることができ、250万を超える投稿コーディネートを通して、ファッションの流行をユーザーに届けています。
ECサイトと連携することで商品の在庫状況やセール情報もチェックすることができユーザーから支持を受け、Apple、Google両社のベストアプリを受賞しています。

 ファッションという一見ITと遠い分野を扱う株式会社VASILYさんですが、技術革新により世の中をもっと便利にしたいという思想のもと、ファッションに関するユーザーの課題を解決できるサービスの提供を目指した開発を行っています。Googleからも高い評価を受けており、2015年には、Google Play ストアの「トップデベロッパー」にも認定されています。

 技術顧問に「Ruby」のまつもとゆきひろ氏を迎えている同社の、エンジニア教育について伺ってきました。

今村さんと光野さんとVASILYさまフリースペースにて

新卒採用のメンバーがかかせない戦力に

―VASILYさんでは新卒採用したメンバーがたくさんいると聞きました

今村さん: 現在社員数は約40名ですが、この規模で新卒を毎年採用しているところは少ないのではないかと思います。基本、理系院生を中心としてインターンを経由して採用しています。最近は大手の企業の皆さまも院卒採用に熱心で激戦区になっているので大変です。

専門分野をもってやってきた新卒のエンジニアは、1年くらいでチームにとって欠かせない戦力へと育っていきます。みんなとても優秀で、サービスの中核となる機能をそれぞれ担当しています。

今年採用した新卒のエンジニアの1人は、ファッションアイテムのリコメンドエンジンの開発を担当しています。これは、ユーザーがiQON上で行った全ての行動履歴から大規模なデータを計算してユーザーの好みにあったものを提案するものです。

また、昨年採用したある新卒のエンジニアは、iQONがアイテム情報をとってくるクロールの部分のリニューアルを行っています。iQONがクロールしているECサイトは500以上、ブランド数でいうと12,000ブランドを超えています。これらのECサイトに対して1日1度以上情報をクロールしに行き、商品情報を新鮮な状態に保つという、複雑な処理が必要になるものです。

新卒を育てる秘密

―新卒エンジニアを育てる秘密はなんですか

今村さん: いろいろと試行錯誤してきましたが、3つのポイントが大切だと思っています。

1つ目は、コードレビューの徹底です。書いたコードを先輩がレビューすることで、より良い書き方を教えたり、考え方を教えたりしていきます。

2つ目は、インターンにてエンジニアの成果物とカルチャーフィットを確認していることです。短い期間ですが、インターンでは必ず成果物を出してもらっています。この成果を確認しているので実力のあるエンジニアを採用することができています。またインターンを通して、弊社の成果にフォーカスするカルチャーに合致しているかについても確認しています。

3つ目は、現状のスキルより難易度の高い課題を与えることです。各人のスキルや経験を頭に入れて、持っていない知識を使わないとできない課題を与えています。

にこやかに説明してくださる今村さん

光野さん: 新卒エンジニアは今村が直接指導しています。また、現場ではチームで育てていくという気持ちが強く、新卒エンジニアの動向はみんなでケアしています。

SideCIのコードレビューで基本の教育を自動化

―コードレビューでSideCIを利用するようになってどうでしたか?

今村さん: 自分たちの代わりに指摘してくれる敏腕エンジニアがもう1人増えたような感じです。

光野さん: コードの書き方は、人によって良いと思うものに違いがあることがあります。自分が指摘する際にも、なるべく自分の好みではなくてコミュニティにおけるベストプラクティスであるかという点に気をつけています。SideCIを使うとこういった指摘が、自動で行えるので助かります。

また、人に指摘されるとどうしても反発する気持ちが生まれてしまいがちですが、機械に指摘された場合には、規約をチームとして採用すべきか冷静に議論することができます。

にこやかに説明してくださる光野さん

今村さん: SideCIから指摘されるようなことを全部知っているエンジニアがいるとかいうと、まずいないと思いますが、実際に指摘されることはどれも知っていた方が良いことばかりですね。

光野さん: 今年の新卒のエンジニアに、先日「SideCI」に指摘されていることについてどうか聞いてみたのですが「指摘してくれることがありがたい」というコメントが返ってきました。人間だとブレがありますが、それがないということが学びや成長に良い影響を与えていると思います。

コード規約の改善については、新卒のエンジニアから活発に提案がきます。この規約は今回は適用しない方が良いのではないかとか、厳しすぎるのではないかといった内容は、GitHubのIssueに誰でも書いて提案することができます。提案は基本的にチームで議論されて検討されていきます。記載されたIssueに2日間コメントがなければそのまま規約に反映させて良いというルールで運用しています。

今村さん: コード規約のあるべき姿を、みんなで作っていくことが明示的に出来ていくところが良いです。人が指摘をしたものを土台にするよりも、純粋に「良いのは何か」ということに向き合うことができます。

弊社ではエンジニアマニフェストにて「プロフェッショナルとして品質を守る」というマインドを掲げているのですが、SideCIからのコメントを議論していくことで、「品質」への意識を高めこのエンジニアマインドを浸透させることができていると思います。また、このエンジニアマインドにあっているエンジニアがいることが、コード規約について活発に議論がされている理由の1つになっています。

新卒エンジニアのみなさま

導入の経緯

―SideCI導入についておしえてください

今村さん: ソースコードを全て渡すサービスとして信頼できるものはどこかということと、細かい記法などを確認したいということから、SideCIを選びました。

ソースコードにアクセスさせるものについては、日本のサービスは実は使いづらい気持ちがあるんです。海外のものだと「日本のソースコードなんて気にしないでしょ」ってことで敷居がさがったりするのですが(笑)ただ、SideCIの場合は作ってる人たちを知っているということもあり信頼して任せられると判断しました。

光野さん: 利用事例も増えてきていますし、GitHubと連携して使えるのも大きな理由でした。

導入時の動機としては、「良いコードってなんだろう」ということが気になっていたのと、例えばインデントにタブとスペースが混じっているというようなことを人間がチェックするのは無駄だなと考えたからでした。

自分たちの書き方だけでやって、後で苦しむということをこれまでに何度も経験したので、外のセオリーとかベストプラクティスというものがわかるということがとても重要でした。

終わりに

VASILYさんでは、新卒エンジニア教育でのSideCI利用について聞かせていただくことができました。指摘そのものに加えて、コメントされた指摘について話し合うことにより、共通認識が広がったり品質への意識が高まるというのは使ってはじめて分かる効果なのかもしれません。

インタビューにご協力いただいたお二人の他に、新卒エンジニアのみなさんにも写真撮影にご協力いただきましたが、撮影時に立っている場所について突っ込みが入ったり、普段から和気あいあいと仕事をしている仲の良いチームなのだろうなということが伺えました。

技術顧問のまつもとゆきひろ氏が書いたオフィス入り口のVASILY社ロゴ

解析結果まで30秒、
無料でお試しください

SideCIは14日間無料でお試し頂けます。登録開始から約30秒で解析結果が閲覧できます。
また、OSSはすべての機能が無料で無制限にご利用頂けます。

導入事例一覧

Pixta

スケールするためには仕組み化が必要

ピクスタ株式会社 のみなさま